インバウンド観光の回復に伴い、札幌市内でもAirbnbなどを利用した「民泊(住宅宿泊事業)」の運営が再び活況を呈しています。しかし、ホスト(運営者)にとって最大のリスクの一つが、ゲスト間のセキュリティトラブルです。今回は、札幌市内で複数物件を運用する民泊オーナー様からご依頼いただいた、定期的な巡回調査の事例と、民泊リスク管理の重要性について解説します。
「ゲストが勝手にカメラを仕掛けて帰る」という悪夢
札幌市大通エリア周辺で、マンション型の民泊物件を5部屋運営しているオーナー(Eさん)。Eさんが当社に相談に来られたのは、海外のニュースで「民泊の部屋に隠しカメラが仕掛けられており、ホストが訴えられた」という記事を読んだことがきっかけでした。
一般的なホテルと違い、民泊は不特定多数のゲストが長期間、スタッフの目を気にすることなく完全に「貸切」で滞在します。過去には、悪意あるゲストが滞在中に寝室やバスルームに超小型のWi-Fiカメラを仕掛けて退室し、次に宿泊する女性グループなどのプライベートな映像を遠隔で盗撮し、アダルトサイトで販売するといった卑劣な犯罪が報告されています。
清掃代行業者では防げない物理的リスク
Eさんは毎回、プロの清掃代行業者にルームクリーニングを依頼し、清潔さを維持していました。しかし、先述の通り、清掃業者はベッドメイクや水回りの清掃が仕事であり、防犯のプロではありません。
「テレビの裏に小さな黒い箱(カメラ)が両面テープで貼られていた」「火災報知器の形をしたダミーカメラが天井に増設されていた」としても、清掃スタッフはそれに気づかない、あるいは「オーナーが管理のために設置したものだろう」と思い込み、スルーしてしまうケースが圧倒的に多いのです。
定期的な電波チェックによる「安全宣言」
当社はEさんとコンサルティング契約を結び、月に一度、各物件のゲストが入れ替わる清掃のタイミングに合わせて、専門の調査員を派遣する「巡回電波・カメラ探索プラン」を導入しました。
スペクトラムアナライザを用いて、室内に不正なWi-Fiの電波(カメラが映像を飛ばしている信号)がないか確認し、さらに光学式レンズディテクターを用いて、バスルームの換気扇や寝室の時計周辺を入念にスキャンします。
幸い、Eさんの物件からは違法な機器は発見されませんでしたが、この調査の最大の価値は「機器が見つからなかったという安全の証明」にあります。
ホストとしての信頼獲得と炎上リスクの回避
もし、あなたの運営する物件で隠しカメラが発見され、SNSで拡散されてしまった場合、プラットフォーム(Airbnb等)からの即時アカウント停止処分はもちろん、多額の賠償請求、さらには警察の捜査対象になるという「ビジネスの完全な崩壊」を意味します。自分が仕掛けていなくても、管理責任としてホストが激しいバッシングを浴びることになります。
Eさんは当社の調査報告書をもとに、民泊サイトのリスティング(物件紹介ページ)に「当物件は、専門業者(札幌盗聴ガードサービス)による盗撮カメラ・盗聴器の厳しい定期検査を毎月実施しています。女性やご家族でも安心してご宿泊いただけます」という一文と、当社の調査完了証明書の画像を掲載しました。
これにより、セキュリティ意識の高いファミリー層や女性旅行者からの支持を集め、他の競合物件との大きな差別化(稼働率の向上)に成功しています。
法人・民泊オーナー様からのQ&A
Q. 複数物件を同日に巡回調査してもらうことは可能ですか?
Q. オーナー自身が防犯のために玄関用にカメラを設置していますが、これも問題になりますか?
そのお部屋、次のゲストを迎え入れて本当に大丈夫ですか?
「プロによる定期監査」が、民泊ビジネスの炎上リスクを防ぎます。
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