私たちは普段、スマートフォンの地図アプリで自分の現在地を確認し、目的地までのルートを検索します。しかし、あなたが乗っているその「車」自体の位置情報が、見知らぬ誰かのスマートフォンの画面上にリアルタイムで表示され続けているとしたらどうでしょうか。今回は、急増する車両へのGPS発信機(トラッカー)の取り付け事例と、気づかれにくい巧妙な手口について解説します。

「いつも行くスーパーの駐車場で、元カレの車を見た」

札幌市清田区にお住まいの30代女性(Fさん)からの切実なご相談でした。別れて数ヶ月になる元交際相手が、Fさんの行く先々に現れるようになったと言います。「週末にお気に入りカフェに行っても、仕事帰りに少し離れたスーパーに寄っても、なぜか彼の車が近くに停まっている気がする」。

最初は気のせいだと自分に言い聞かせていたFさんですが、あまりの頻度に恐怖を感じ、当社に車のGPS調査をご依頼されました。指定された安全な駐車場(大型ショッピングモールの立体駐車場)で待ち合わせをし、Fさんの愛車(軽自動車)の専用スキャンを開始しました。

車の下に潜む、冷たい金属の箱

調査員が特殊な電波探知機と、整備用の寝板(クリーパー)や観察用ミラーを用いて車両の徹底的な物理チェックを行いました。車内(グローブボックスやシート下)からは異常を示す電波は確認されず。しかし、車外の底面、フロントバンパーの奥深くの手が届きにくい金属フレーム部分に、強力なネオジム磁石で固定された黒い箱が張り付いているのを発見しました。

これは、探偵業者が浮気調査などで使用するプロ用の「リアルタイムGPSロガー(発信機)」でした。大容量バッテリーを搭載しており、一度の充電で数週間〜1ヶ月近く車の位置情報を送信し続ける非常に悪質なものでした。

なぜ「車外」に仕掛けられるのか?

GPS発信機と聞くと、車の中(座席の下など)を想像しがちです。しかし、実際の発見事例の約8割は「車外(車体の下など)」です。その理由は以下の2点にあります。

  • 鍵が開けられなくても設置できる:ターゲットの車の鍵を持っていなくても、深夜の駐車場や買い物のわずかな隙に、車の下に手を入れて磁石で「カチッ」と貼り付けるだけで設置が完了します。
  • GPSの電波が受信しやすい:車内(金属の箱の中)よりも、車外(特にバンパーなど樹脂パーツの裏)のほうが、衛星からのGPS電波を正確に受信できるためです。

最近では、プロ用のGPSだけでなく、Appleの「AirTag(エアタグ)」などの数千円の紛失防止トラッカーがストーカー行為に悪用されるケースも多発しています。

ストーカーだけではない。夫婦間の「監視」

車両のGPS調査で意外と多いのが、見知らぬストーカーではなく「配偶者(夫・妻)」による監視です。
浮気を疑っている配偶者が、相手の車に自らGPSを仕掛けたり、あるいは探偵業者に依頼して付けさせたりするケースです。「自分の持ち物(夫婦共有財産)」という認識から罪悪感なく行われる傾向がありますが、夫婦間であっても、承諾なくGPSを取り付けて24時間監視する行為はプライバシーの重大な侵害であり、最悪の場合はストーカー規制法違反に問われる可能性があります。

もしあなたが一歩家を出た瞬間から「監視されている違和感」を覚えたなら、その勘は決して気のせいではありません。車というプライベート空間の安全を取り戻すために、プロによる客観的な調査をお勧めします。

車両・GPS調査に関するQ&A

Q. 車の調査はどこで行うのですか?自宅の駐車場に来てもらうと加害者に警戒されそうです。

A. ご自宅での調査も可能ですが、加害者が遠隔でリアルタイムに位置を見ている(GPSが作動している)場合、突然位置が自宅から動かなくなって不審に思われることがあります。当社では、お客様の通勤先や、近隣の大型商業施設の駐車場など、お客様が安全と判断された場所での待ち合わせによる出張調査に柔軟に対応しております。

Q. AirTagなどの超小型トラッカーも発見できますか?

A. はい、発見可能です。AirTagはBluetooth(2.4GHz帯)を利用して周囲のiPhoneと通信を行うため、当社のスペクトラムアナライザでその特徴的なビーコン信号を捉えます。また、電波だけでは特定が難しい場所(マフラーの奥など)でも、調査員の目視と触診で徹底的に探索します。

行く先々に「あの人」が現れるのは、決して偶然ではありません。
プロの徹底調査で、車両の裏に潜む悪意を排除します。

車両調査のみのご依頼も承っております。お気軽にご相談ください。

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